この記事を書いた人 イタリア人の夫を持つ在伊日本人妻。イタリアにて女の子を出産 在伊歴は5年程経つが、いまだにイタリア語初心者(!) イタリアで日本人の為の情報を探すのは本当に大変・・・ というわけで忘備録を兼ねたイタリア生活情報を発信していきます。 | サトウ |
1年ほど前の話になるが、ヒヤッとしたので覚書をしておく。
イタリアに住んでいる人が通る鬼門、滞在許可証の更新が来てしまったが、タイミング悪く更新手続き中に日本に帰国する事となった。
しかしながら更新手続きに半年ほどかかるので仕方ない。受け取りまで待ってたらいつになるか分からない為に強行突破した。
ポステで更新手続きをすると、更新手続き中と記載された紙と、支払いましたよという領収書をもらった。
手続き中を証明する書類のようだが、見た目はまるでレシート、というかこれはまぎれもなくレシートである。このぺらッとした印刷の薄いわら半紙のような紙を半年以上携帯すると思うと、もらった矢先から少し眩暈がした。
(余談だが、これらは携帯所持してないと罰せられる。
私は一度、車に乗っている時に警察のチェックを受けたのだが(よくある車の保険料をちゃんと払っているかの確認)この時に、厳しめの警官に当たってしまい、滞在許可証の確認をされたことがある。ちょうど現物を持っておらず、グーグルドライブにあげてあった画像をスマホで提示したところ、現物を所持するように注意されただけで事なきを得たが、少々討論になり危ない所であった。)
そのぺらっとした紙と領収書を持って日本に一時帰国した。
結論から言えば大丈夫ではあった。
使用した航空会社は中国国際航空で、ローマ→北京→東京で帰国したのだが、北京では乗り換えだけで滞在はしていない。
日本に入国する際は日本人なので特に書類のチェックは受けなかった。
が、問題は帰国時で、羽田空港でのチェックイン時に、滞在許可証の有無を聞かれ、更新手続き中と書かれた紙を提示する必要があった。
当然ながらイタリア語で書かれている為、職員の顔が曇る。
どうやら担当してくれた係りの人では分からなかったらしく、周囲の人も必死で読み解こうとしている。
数分の出来事だがイタリアに帰れないとなると非常に困るので内心心臓がバクバク。
結果的に、大御所の職員が出てきて無事にチェックイン手続きを済ませられたが冷や汗ものであった。
日本だったからしっかり確認してもらえたが、中国にトランジットで滞在してイタリアに入国の場合はイタリアに帰国できていなかったんじゃないかと思われる。
実際フィンランドでは搭乗拒否されている事があるという情報を聴いていた為に、不幸中の幸いであった。
イタリア入国時にはイタリア人の入国審査官に提示して、すんなりと入国することができた。
私はイタリア入国の方で引っかかるのではないかと思っていたから逆に意外である。
現在無事にカードの滞在許可証を発行してもらいひとまず安心である。また十年後に許可証の発行があるので、その時までにシステムが変わっていることを祈るばかりだ。